
2026年2月20日、首相は施政方針演説を実施しました。本演説の中核は「責任ある積極財政」による国力強化です。
本記事では、
- 施政方針演説の要約
- 経済政策の構造整理
- 株価テーマになりうる分野の抽出
- 中長期投資テーマの整理
を、データ視点で整理します。
■ 2026年施政方針演説の要約
① 基本方針
- 「日本列島を、強く豊かに」
- 緊縮志向からの転換
- 責任ある積極財政の実行
- 官民連携による投資拡大
② 経済政策の中核:責任ある積極財政
AI・半導体・量子・宇宙・創薬など17戦略分野
● 危機管理投資
経済安全保障・エネルギー・食料・サイバー・国土強靱化
● 制度改革
・多年度予算導入
・長期基金化
・補正前提予算からの脱却
予算の予見可能性向上が大きな転換点となります。
■ 株価テーマになりうる政策分野
① 半導体・AI・量子
官公庁調達・多年度基金により設備投資が加速する構造。
テーマ持続性:★★★★★
② 防衛・宇宙
- 3文書前倒し改定
- 航空宇宙自衛隊創設
- 宇宙作戦集団
- 装備移転拡大
テーマ持続性:★★★★★
③ GX・エネルギー
・次世代革新炉
・ペロブスカイト太陽電池
・フュージョンエネルギー
・水素社会推進
・南鳥島レアアース
中長期政策テーマの中核
④ 農業DX・食料安全保障
- スマート農業(AI・衛星)
- 植物工場
- 陸上養殖
- 備蓄制度再構築
⑤ 国土強靱化・インフラ更新
- 防災庁創設
- 予防保全強化
- 衛星活用
- インフラDX
■ 政策構造の本質:資金循環モデル
今回の施政方針は単発の景気対策ではなく、産業政策への国家資本の本格投入と整理できます。
■ 市場インパクト整理
| テーマ | 期間 | 持続性 | 政策強度 |
|---|---|---|---|
| 半導体 | 中長期 | 高 | 強 |
| 防衛 | 中長期 | 高 | 強 |
| GX | 長期 | 高 | 強 |
| 農業DX | 中期 | 中 | 中 |
| 消費関連 | 短期 | 低 | 不確定 |
■ 今後の注目ポイント
- 骨太方針
- 日本成長戦略の定量目標
- 官民投資ロードマップ
- 防衛3文書改定
- 税制改正法案
■ 株メモ視点まとめ
今回の施政方針演説は、
✔ 中長期テーマの方向性提示
と整理できます。
市場は今後、
「どの分野に、どれだけ、いつ資金が入るか」
を精査する局面に入ります。
個人的主観では前からそうですが、より強い日本というテーマでレアアースなどの戦略的に必要な資源や軍事などを中心に強めていく感じがあります。また直近で決まった対米融資関連でどういう発展があるのかも注目していきたいテーマですね。
また、高い支持率を維持し衆院選で大勝した高市政権が、公約に掲げた食料品の消費税減税が実行されるのか。また大勝に伴い野党への忖度があまり必要なくなったことにより、衆院選前に思われていた過度な財政出動を抑えることができるかもしれない。それにより昨年末から一気急騰していた金利がある程度落ち着くまたは低下することにより、今後の日銀の利下げにも影響があるのか。そうすると日本株への影響もこれまで推測されていたシナリオと変わってくる可能性もあります。
日々のニュースの中から高市政権の動向を把握しておくことによって、日本株への投資スタンスも変わってくると思いますので、引き続きニュースには留意しながら相馬を見ていきましょう。
「国策に売りなし」
という言葉があるように、これらのテーマは高市政権が続く状況では強いテーマになっていきますので、引き続き注視していきたいテーマですね。