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人工ダイヤモンド関連銘柄比較:要因分析と割安度比較 ~対米投資~


人工ダイヤモンド関連銘柄比較:要因分析と割安度比較 ~対米投資・~

直近2週間(2026年2月上旬〜)は「人工ダイヤモンド(ラボグロウン/工業用合成ダイヤ)」がテーマ買いとして急浮上し、関連銘柄に短期資金が集中しました。
この記事では“なぜ今、人工ダイヤが盛り上がったのか”を要因分解し、最後に対象8銘柄の予想PER・PBR・時価総額を横並びで整理します。


なぜ直近2週間で盛り上がったのか(要因分解)

要因①:政策・報道(対米投融資の文脈で「人工ダイヤ生産」が俎上に)

2月上旬の物色を決定づけたのは、日米の大型投資枠(対米投融資)に関連して
「人工ダイヤモンドの米国内生産計画が候補」という報道・解説が相次いだ点です。
テーマが明確で、かつストーリーが大きいため、材料感度の高い中小型株に資金が波及しやすい環境でした。

  • 「政策×先端素材」の見出しで連想が広がりやすい(素材→加工→工具まで裾野が広い)
  • 関連銘柄が多く、短期資金のローテーションが起こりやすい

要因②:需要テーマ(データセンター/AIで“電力・熱”が主戦場 → パワー半導体 → ダイヤモンド半導体)

もう一段の追い風になったのが、AI需要を背景としたデータセンターの電力消費増と、
省電力化に直結するパワー半導体への関心の高まりです。
その延長線上で「究極素材」として語られやすいダイヤモンド半導体(基板・放熱・デバイス)が注目され、
人工ダイヤ関連全体が“テーマとして強い”状態になりました。

要因③:個別材料(研究開発・決算・IRが“点火役”になった)

テーマ買いは「点火材料」があると一気に拡散します。直近は以下のような材料が重なり、
“テーマ → 個別材料 → 連想拡散”の順で値動きが加速しました。

  • 7794 イーディーピー(EDP):産総研との共同研究(複合ウエハ等)に関する発表が継続的に材料視されやすい構図
  • 6140 旭ダイヤモンド工業:決算・業績イベント+テーマ物色が同時進行しやすい(工具・加工の本命格として連想)
  • 3446 ジェイテックコーポレーション:難加工材(SiC/ダイヤ等)の超精密研磨装置・技術を背景に連想されやすい(IR更新も重なりやすい)

対象8銘柄の位置づけ(バリューチェーンで整理)

「人工ダイヤ関連」は、素材(結晶)だけでなく、研磨・切断・加工装置/工具(消耗品)まで広がるのが特徴です。
8銘柄は、ざっくり次のように配置できます。

(A)素材・結晶/供給サイドに近い

  • 7794 イーディーピー:人工ダイヤ(単結晶など)を軸に、基板・デバイス用途の文脈で語られやすい
  • 5802 住友電気工業:合成ダイヤ単結晶など先端材料の大手枠。テーマの“アンカー(大本命)”として連想されやすい
  • 1514 住石ホールディングス:グループで工業用人工ダイヤの文脈が取り上げられ、政策テーマと結びつきやすい

(B)研磨・加工(装置/プロセス)

  • 5381 マイポックス:超精密研磨材・研磨プロセスの文脈で、ダイヤ“加工・仕上げ”側の連想が入りやすい
  • 3446 ジェイテックコーポレーション:難加工材向けの超精密研磨装置(プロセス技術)として連想されやすい

(C)切断・工具(消耗品/加工ツール)

  • 6140 旭ダイヤモンド工業:ダイヤ工具・加工ツールで、テーマ相場の中心に入りやすい
  • 6166 中村超硬:切断・加工用途(ダイヤワイヤ等)の連想が入りやすい
  • 6167 冨士ダイス:超硬工具・金型周辺。人工ダイヤ製造に用いる工具文脈で取り上げられやすい

※上記は「人工ダイヤ」を材料・製造プロセス・加工ツールに分解して“連想のされ方”を整理したものです(特定の投資判断を推奨する意図はありません)。


指標比較:予想PER・PBR・時価総額(8銘柄)

以下は、同一基準で横並び比較するための比較表です。
今の各銘柄の立ち位置を把握しておきましょう。(2月2週での各指標)

コード 銘柄 予想PER PBR 時価総額
1514 住石ホールディングス - 1.97 547.4億円
3446 ジェイテックコーポレーション 18.47 4.18 96.8億円
5381 マイポックス - 1.37 115.9億円
5802 住友電気工業 38.88 2.69 67,018.4億円
6140 旭ダイヤモンド工業 20.26 0.85 539.2億円
6166 中村超硬 9.47 8.30 83.5億円
6167 冨士ダイス 20.69 1.26 248.3億円
7794 イーディーピー 17.62 8.54 257.9億円

見方のポイント(分析メモ)

  • 時価総額:テーマ相場では小型ほど値動きが大きくなりやすい(流動性・需給の影響が出やすい)
  • PBR:赤字/先行投資局面の企業は高PBRになりやすく、テーマ買いと重なると振れ幅が拡大しやすい
  • 予想PER:算出不能(-)は“悪い”ではなく、予想EPSが揃わないこと自体が比較上の注意点になる

まとめ:今回の盛り上がりは「政策テーマ×電力・熱×個別材料」の掛け算

直近2週間の人工ダイヤモンド関連の物色は、

(1)政策・報道でテーマが立ち、
(2)データセンター/AIの電力・熱問題という大きな需要テーマに接続され
(3)個別企業の研究開発・決算・IRが“点火役”になって拡散した、という構図で整理できます。

今後どういう盛り上がりをみせていくか、このセクターも注目度大です。

※本記事私見記事ですので、投資の判断はご自身でお願いします

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