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【業種別研究】建設業セクター編~国の恩恵を受けやすいインフラ関連~


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【業種別研究】建設業セクター編~国の恩恵を受けやすいインフラ関連~

それでは、さっそく建設業セクターの銘柄チェックから始めていきましょう。

 

建設業のパラメーターはこんな感じです。

銘柄チェック

  • 安定性    :   
  • 成長性  :   
  • 爆発力 :   
  • 市場規模  :   
  • 一口メモ  : 国主導のインフラ投資に絡みやすい需要の浮き沈みが分かりやすい業種

建設業は国全体の景況感の指標となる業種のひとつとなります。

新たなイベントに向けて新たな建物が必要になるような時があれば、逆に国主導で景気浮揚策として地域雇用や経済を盛り上げるためにインフラ投資に国が注力する時に需要が出てきたりしたりします。

建設業を見ておくことにより、現在の国の景気動向も見ることができる。そんな銘柄が建設業となります。建設業の株価に大きな変動があるときには、その動いている銘柄の要因を把握することが出来れば、相場全体のトレンドも知ることが出来る大きな指標ともなり得るでしょう。

 

業種の特徴

建設業は1件の仕事を受注することで、1件数億~数百億といったような売上が上がることもあります。その一方で売上が上がる時期もあれば売り上げのない時期があるなど安定した決算というよりは、ある程度数年後を見越した売上などを考えて投資判断をする特殊な業種でもあります。

なので、会社の業績を見る場合でも決算の見方は他業種とは少し異なってくることもあります。特に売上や利益の前年比というのが単純に数字のみでは測れない場合もあります。それはその時に会社がどのような案件を受注していて、どれくらいの売上が前受金などで入っているか。どのくらいの事業規模の案件に取り組み中なのか・・・などといった複数の要因がその期の決算に入ってきます。

そのため建設業の会社に投資しようとする場合は、その企業を調べた上で2,3年以上先の案件進捗状況や将来取り組みそうな案件をイメージして投資することが重要になってくる要素となってきます。

 

投資の狙い目

建設業は国や地方公共機関などと密接した関係にある業種になります。つまり国策として建物などが必要になる、といった情報が流れた際には大きな需要が発生する可能性がある業界になります。

例えば東京オリンピック2020などがとても分かりやすい例になります。実際はコロナウイルス騒動により延期となってしまいましたが、2013年にオリンピックが東京開催に決まってからは、常に右肩上がりの業種のひとつでありました。競技関連施設の開発はもちろんのこと。海外から多くの人が来るこの機会に街の再開発を行う機運も高まり、2020年開業に向けて数多くのビルや商業施設などの開発が行われました。当然この建設業はこの恩恵を受け、各施設の担当が決まるたびに、各社の株価も盛り上がる形となりました。

このように大きなイベントなどのトレンドに乗ることが出来れば安定した上昇の波に乗ることが出来る業種ではあります。なので、このような大きなイベントが決まりそう、というような情報をキャッチしていれば、少し早めに投資することによって大きな波に乗ることが出来るでしょう。

 

こういう人におススメ

しっかりトレンドのど真ん中にいる時は、もちろん大きな値幅がある銘柄もありますが、基本的には他業種に比べて値幅の大きさは少ない方の業種であります。その反面一度大きな値上がり材料(国主導でインフラ投資の推奨など)を味方に付ければ息の長い上層相場に乗ることが出来ます。

そのためデイトレードなどの値幅の大きさを好む投資家よりは、ある程度半年以上~年単位で投資を見ることが出来れば、大きなリターンを受け取ることが出来るチャンスも大いに上がることでしょう。

 

代表的な銘柄

【業種別研究】建設業セクター編~国の恩恵を受けやすいインフラ関連~

※【2020年現在】

〇1位 大和ハウス (時価総額:4兆3,802億円)

〇2位 積水ハウス (時価総額:2兆4,151億円)

〇3位 大林組 (時価総額:2兆730億円)

 

とこのように、多くの人が1度は聞いたことがある老舗企業がベスト10まで占めています。これも業界柄かもしれませんが、ある程度どういう要因で株価が動くか、というイベント要素が分かりやすいのが建設業になります。

 

もし政府が絡む大きなイベントがありそうな時。大きな箱モノが必要になるようなイベントが発生しそうなときは、先回りして仕込んでおいても面白い業界が建設業になります。

 

いざ本当にイベントが来た時のために、各企業がどういう分野に強いのか、ということを頭に入れておくことが出来れば、より早い初動で銘柄に投資することが出来るでしょう。

 

まとめ

建設業は国が絡むイベント、また災害からの復興の時に必要となる土方系、など比較的わかりやすく規模の大きい案件が多いのが特徴です。国をあげて対応していくようなイベント。また不況などで景気浮揚策のためにインフラ投資を行おうとする時にも、大きく動くのが建設業です。

一般向けの家屋や商業用のオフィス需要が基本とはなるものの、景気が悪いならば悪いなりにイベント一つで株価が回復する要素があるのが建設業の強みとなってきます。この分野で投資を行いたい時には日々のニュース、特に政治の流れを見ておけばヒントを得ることが出来る分野となってくるでしょう。

 

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