この記事がおすすめな方
●FTX破綻騒動の理由を知りたい
●その時市場はどのように動いていたのか
●ハッキング騒動の時に強かった銘柄を知りたい
さて仮想通貨取引をする上で、新しい技術革新や大幅な値上がりを期待できるような明るい側面がある一方、デメリットと言われるような側面があることも事実です。
その大きな2つが
「取引所破綻」
「ハッキング」
になってきます。
本来は起きて欲しくないようなこの2つの出来事が、一気に2022年11月に同時に起こってしまったという事件が起きてしまいました。。
それが
2022年11月12日
FTX破産申請でビットコインは一時1万7000ドル割れ、仮想通貨関連の株式も軒並み下落
ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、そしてマイクロストラテジーのような仮想通貨関連銘柄は、FTXが連邦破産法11条の申請を発表し、サム・バンクマン-フリード氏がCEOを退任したというニュースが流れた後、急落を見せている
と、当時世界最大級の仮想通貨取引所であるFTXが急遽チャプター11による破産申請をした、ということで界隈が大きな混乱が起こってしまいました。
こういう大きな騒動が起きた時は、悲しいと感じる部分がありつつも、今後の知識としてどういう動きが起こっていたのか。そして、こういう騒動の中でもチャンスを掴める要素はあるのか!?
今回はこういう部分を学びとして付けていくべく、FTX騒動で動意づいた通貨なども紹介していきながら今後の自分の仮想通貨の知識として貯めていきましょう!
FTX破綻騒動
2022年10月に発生したFTX破綻騒動。
これまでいくつかの仮想通貨取引所が破綻してきましたが、今回が2022年現在では最大級の海外仮想通貨取引所の破綻となりました。
FTX社は当時世界でも有数の取引規模を誇っており、CMにはMLBで大活躍している大谷翔平選手や大坂なおみ選手など、世界各国の著名人も起用されているといった面も含めてまあ潰れないだろう、と思われていた取引所の一つでありました。
しかし、破綻騒動が世界中に回って事実が見えてくると、明らかにバランスの悪い財務体質が見えてきました。
一番大きな要素としては、一般的な企業では現金や固定資産などを資産として計上して財務バランスをとっていますが、その資産にあたる部分が自社通貨であるFTTなどの仮想通貨を資産として計上していた部分にあります。もちろん仮想通貨が値上がりして価値が高い時には問題無いのですが、ひとつの悪材料などで価値が下がってしまった場合は資産としての仮想通貨が全く価値の無いものになってしまい、これまで借りていた借金などの負債とのバランスが取れなくなってしまします。
こういう要素が、FTX社の不安要素などが主にBinance社CEOなどからささやかれ始め、どんどん信用不安が広まってきてFTTなどの仮想通貨価値が下がっていき、破綻騒動まで発展していったというのが大きな経緯となっております。
仮想通貨市場への影響
では今回の騒動により、仮想通貨市場はどういう動きになっていったのでしょうか。
今回の騒動の発端となったFTXの自社トークンFTTの値動きについて見ていきましょう
とこのように見事な値下がりで、騒動前の25分の1程にまで値下がりしてしまいました。
仮想通貨市場においては、100倍に上がるようなものもあれば、こういった騒動によって数日で数十倍落ちてしまうところもあります。なので、このようなチャートを見るたびに、仮想通貨の将来性の有望さに投資をすることも有意義なのですが、その一方で自分の資金力の全力を入れることは行わない方が良い、という学びもこういう経験から得ておく必要もあるでしょう。
また、こういう時のショートポジションを入れることもチャンスかもしれませんね。しっかり知識として持っておけばこれがチャンスの種にもなってくるので、自分の経験則に入れておくといいでしょう。
FTXハッキング騒動
11月11日にチャプター11の破産申請を行ったFTX。
これから大変な時期、という時にもうひとつの大きな事件が起きました。
それが、
2022年11月16日
FTXハッキング、依然としてハッカーウォレットには約6200万ドルの資産
11月11日に仮想通貨取引所FTXが破産申請した直後に4億5000万ドル以上の資産が流出した。FTXを攻撃したハッカーは、ハッキングが最初に指摘されてから4日後にも、取引所から資産を流出させ続けている。
と上記のように、ハッカーにより仮想通貨がハッキング被害に遭ってしまった。
FTXは多くの資産をFTTなどの仮想通貨を資産として計上していたため、保持していた仮想通貨の価値が落ちてしまうと、それで保っていた財政バランスが崩れてしまい、数千億と言われる借金が残ってしまうような状態に陥ってしまったと言われております。
そこにこのハッキング騒動が重なったということで、本来FTXに預けていた資産などは全額取り戻すということが非常に困難な状況になってしまい、泣く泣く諦めるといったユーザーも続出しました。
こういう時にある程度長く持っている通貨であれば、ホットウォレットでの管理ではなく、コールドウォレットでの管理も必要だということを多くのトレーダーたちが痛感したような事件ともなりました。
ハッキングに強い通貨は?
では、今回のFTX破綻騒動により多くの仮想通貨が急落している中でも、一部の通貨では急騰している通貨もあったことをご存じでしょうか?
と思われる方も多いと思いますが、こういう時にどういう通貨が上がっていたのか、ということを把握しておくと、今後同じような取引所ハッキングが起きた時に注目しておくべき通貨をすぐに注目出来るというメリットがあります。
今回注目しておきたいキーワードとしては"コールドウォレット"を使用している通貨である、というところになります。
外部のネットワークに多く繋がっていて、簡単に取引が出来るなどのメリットを持っているのが"ホットウォレット"です。今回のキーワードとなるコールドウォレットはホットウォレットの逆で、外部のネットワークとは繋がりにくく、セキュリティ性の高い通貨という位置付けになっております。
ですので、こういうハッキング騒動が起きた際には、コールドウォレットを使用している通貨に注目が集まっていく、という傾向があります。
では今回具体的にはハッキング騒動直後にどういう通貨が上昇していったのでしょうか。
今回はその通貨をご紹介していきたいと思います。
SFP
まず大幅に値上がりしていたのがSFPです。
SafePalと呼ばれるこの仮想通貨はハードウェアを使用した最初のウォレットと言われております。この仮想通貨の強みとしてはCZさん率いる世界最大級の仮想通貨取引所であるBinanceがサポートしているという点でしょうか。財務体質もしっかりして健康経営を行っていると言われているBinance社は、仮想通貨市場全体のことも考えてこういうハッキング対策もしっかりするという姿勢から、セキュリティ性の高い通貨に投資をしているという方向性も見えてくることでしょう。
それでは騒動の時にどういう値動きをしていたのか、というところを見ていきましょう。
とこのように、FTXハッキング騒動の時にはしっかりと動意づいており、急騰前からはおよそ数日で2.5倍の値上がりとなっていました。
ハッキング系のニュースが出た時には見ておきたい通貨のひとつですね!
尚、SFPの取り扱いがある取引所としてはBinanceやKucoinなどが挙げられます。
TWT
次にTWTをご紹介します。
TWTは2017年に創業された通貨でTrust Wallet Tokenと呼ばれています。TWTは主にNFTのやり取りでも多く使用されるイーサリアムや、Binanceスマートチェーンなどに関係の深い通貨となっており、2018年にはその高い通貨を高く評価されBinanceに買収されたという経緯を持った通貨となっております。
では今回のハッキング騒動前後の値動きを見ておきましょう
とこのようにこちらも大きな値上がりが見られました。その後も新規取引所への上場なども続きたことから引き続き注目される通貨として見られていた、というのがTWTのハッキング騒動前後の動きとなっていました。
TWTを取り扱っている取引所はMEXCやBinanceなどの取引所で取り扱われています。
まとめ
今回のFTX騒動での値動きや、そういう時に逆に好感を持たれて注目がされる通貨などを見てきました。
過去の歴史に学ぶ、ではないですが今後同じことが起こる可能性はまたあるでしょう。そうなった時には、どういう動きをすればいいのか?
こういった大きい騒動の時には、対処の方法も学びつつ次の自分の知識としてメモしておくことの非常に重要になってきます。このようなイベントも楽しめるように、これからも情報収集は頻繁に行っていけば、あなたも楽しい仮想通貨ライフを過ごすことが出来ることでしょう。